キスおねだり可愛い選手権 2 【陸編】


「さて!6人全員終了!今の戦績は、環と壮五が1ポイントで同率1位。さすがラブソングのMEZZO”だな!」
「3位がミツ……てことは、0.5ポイントありになったんだ?無得点の俺とイチは4位ね」
「最下位はマイナススタートの六弥さんですね。マイナス4ポイントの差はしばらく埋まらなさそうです」
「Oh……最下位、美しいワタシにふさわしくない称号です」
「えー、ということで、失敗のみなさんには……え〜!?罰ゲームです!」
「え?!全パターン終わってからじゃないの!?」
「オレも今知ったけど、まじでカンペに書いてあんだよ」
「司会の兄さんも初めて知ったなんて。ラビットフリックス、なんでもありですね」
「罰ゲームは何をするんですか?」
「えっと……今日は、陸ちゃんに渾身の口説き文句を囁いて自分からキス♡だって。口説きタイムは10秒!」
「短いですね。今日は、ということは、次回はもっと短くなるのかな」
「失敗してもキスはさせんのか。えげつないなラビットフリックス……」
「ということは、私と二階堂さん、兄さんですね」
「じゃオレら3人と陸、広いとこ行こ。おっさん、ふつーのフレンチなやつだからな」
「ハイハイ」
「オレらのなかで陸が1番ときめいたヤツに1point進呈だって!」
「なるほど。敗者復活戦なんですね。七瀬さん、早速私からいいですか」
「え、イチ整うの早くない?」
「こういうのは早いとこ済ました方がキズ浅いもんな。じゃあ〜一織から陸に渾身の口説き文句!3、2、1……」


「七瀬さん、目を閉じて。……そういうあなたの素直さには、惹かれていますよ」
チュッ


「……何か反応してくださいよ!」
「いや〜、あんまりあっさりで……俺の弟ってやっぱりイケメンなんだなって」
「ちゃっかり顎クイする所もイチだよなあ」
「何ですか!次、兄さんたちやらないんですか」
「じゃあオレ行く!」
「ミツからリクに渾身の口説き文句。3、2、1……」


「今日はありがと。いつも頑張ってる陸にご褒美な」
チュッ


「撫でながら頭抱き寄せてキスって。やばいなー。ミツのファンの女の子たちスマホ落として泣いてるよ」
「それなら大和さんもじゃねーの?」
「んー。ファンの子達の期待に答えなきゃなー。行ってきます」
「では、二階堂さんから七瀬さんへの口説き文句。3、2、1……」


「大人になったら、もっと気持ちいいこと、教えてやるよ」
チュッ


「アウト〜」
「なんだよ!ファンの子の期待に応えたつもりだぜ」
「いちいちアダルトなんですよね。この路線で攻めすぎると、ゲストの方が歳上だった時困りませんか?」
「そん時はそん時だって。なんか兄弟して冷たいんだけど。リク、慰めて」
「陸はオレら3人から1人選ばなきゃなんないから。今考えてんだろ……陸?」
「あ、いや、えと……みんな、すごいなーって。咄嗟にこんな、オレ無理かも……」
「……可愛い女の子のカッコのままのリクがモジモジしてるといじめたくなってくるな」
「二階堂さん、今そういう発言をすると判定に影響が出ますよ」
「陸、決められそう?」
「……うん。決めた」
「お、じゃー発表してもらいましょう、今日の陸お姫様を射止めた王子様は?」

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