キスおねだり可愛い選手権 4【壮五編】


「こんにちは、アイドリッシュセブンです!」
「第3回になりました『キスおねだり可愛い選手権』、メンバー間で可愛くキスをねだりあう地獄の選手権です!僭越ながら現在トップはオレ!もうここでこれまでがどんだけネタに走ってたか分かるけど、今日はそうはいかねーかもな。陸、説明よろしく!」
「はい!2分の制限時間内に、ターゲットからキスをもらえれば1ポイントです。名前の数字順に、ターゲットの次の数字の人から挑戦するよ!いつもはくじ引きでターゲットを決めるんだけど……大和さんのくじ引き楽しみにしてた皆さんはごめんなさい!スタッフさんからご指名があって、今日のターゲットは、ここにいない人です!」
「分かるよな、今日のターゲットは逢坂そーちゃん」
「逢坂さんは準備に行ってしまいまして、オープニングは我々6人という運びになりました」
「ミツキとヤマトだけ席が遠いです」
「オレよく知らないんだけど、なんでオレら子供組から隔離されてんの?画面端から端じゃん」
「実は前回出た、酒飲んで収録するって話、オッケーになったんだよ」
「マジ?事務所大丈夫かよ?」
「ソウって5だから、初めからナギだろ。ソウの回やるときラストまで素面で女装しっぱなしはさすがに可哀想ってスタッフさんに訴えてみた」
「大和さんの時は着替えてたけど、壮五真面目だから着替えなさそうだしな。つか、大和さん壮五にまで買収持ちかけたわけ?」
「ミツには千歳飴やるから」
「誰が七五三だ!喜ばねえよ!」
「てことで、未成年組を素面で先にやるってさ」
「環が大和さんの前になるのか。環……」
「Fantastic!1本の糸が次々に姿を変えます! タマキ、魔法使いですか?」
「それどうやってるの?」
「こーして、こーして、こう。ハシゴ。うめーだろ」
「オレにもやらせて!」
「七瀬さんがあやとりなんてしたら、両手に絡まって大変なことになりますよ」
「ああ、オレらばっかり話してるから子供組が遊び始めちまった……どうも今日はスタイリングに相当気合い入れたらしいんで、オープニングで別室待機の壮五を覗いちゃおうと思います!映像お願いします!そっちの奴らはあやとり外せよ〜!」


『うわーー!美人!壮五さん、すごい!』
『これが高尾太夫か。ショートカットのオールバック、お兄さん好きだわ
『袖なしのリブニットもポイント高いよな。襟もひらひらしててかわいいし』
『ラベンダーカラーの薄いショールが、光沢あるアイボリーのロングスカートに合っていますね』
『耳、キレー。紫の、花びら1枚?のイヤリング』
『ワタシ、白いバレエシューズ、見覚えあります。おそらく今年のCHA’NELの春夏コレクションです』
『つーか、唇、ぷるぷるじゃね』
『……有名ブランドの限定物のマキシマイザーだそうです。逢坂さんがあまりに美人に仕上がったので、メイクさんの私物を思わず使ったとか』
『間接チューじゃん、ソウってそういう棚ぼたあるよな』
『俺らにキスさせてあれ剥がしていこうぜ』
『タマ急に男らしいからお兄さんびっくりしちゃうんだけど』
『いやでも壮五美人だよ。俄然やる気出てくる。これを逃したら一生あんな美人とキスできるチャンス来ねー気がする!』
『ミツは美人なら男でもいいの?お兄さんはちょっとミツの恋愛遍歴が心配』
『うっせえ!じゃ、さっそくナギから行ってもらいましょう!』
『お任せ下さい。ソウゴの緊張をほどくキスをしてみせますよ』
『任せたぜ!』

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