キスおねだり可愛い選手権 4【壮五編】


「わー!壮五さん、本当にきれいですね!ちょっとドキドキしちゃいます」
「ふふ、陸くんも似合っていたよ。隣どうぞ」
「えへへ、ありがとうございます!」
『リクとソウがニコニコして並んでんの癒し系だなー』
『女装褒められて嬉しいもんかな?オレは分かんねえな』
『ミツキのここな楽しみです』
『待て、ここなちゃんはやらねえから』
『酔って楽しそうにやっていたじゃないですか。……七瀬さんたち、お互い褒めあってから黙り込んでしまいましたね』
『リクがソウゴを見つめています。子犬のようで愛らしいですね』
「……えーっと、陸くん?僕はどうしたらいいのかな」
「えっ!……だめでした?」
「ダメって言うか……その、どういうつもりか分からなくて」
「えへへ。キスして欲しいな〜、って気持ちを込めて、見つめてみました」
『は?』
『一織声デカい』
『そーちゃん、前回のいおりんみたいに胸押さえだした』
『被弾しちゃったか〜。さすがセンター。で、ソウのほうに身乗り出すわけね』
『逢坂さん……頑張ってください』
『どういう応援だよw』
「……まだ見つめるの?」
「今のは、キスしたいな、って気持ちです」
『うわっ、はにかんで首かしげた。うちのセンターかわいいな。壮五も困って微笑んでるし』
『みっきー!いおりんが瞬きしてねえ』
『イオリ、安らかに……』
『生きてますよ。逢坂さんの気持ちを思うと胃痛がやまないだけです』
「陸くん……」
「……オレに、つられてくれないですか?」
「まだ足りないかな」
「えー?まだ?」
『死にたいんですか!?』
『さすが50辛に香辛料持参する男。壮五、追い込み方が違うぜ』
『ソウゴ、美しい装いでも生き様はニッポン男児です』
『リク悩んじゃってるなー。悩んでるリク見てるソウの目が超楽しそうなんだよな。大人ん中で一番Sなのソウかもな』
「んー。じゃあ正攻法でいきます!壮五さん!オレにキスしてください!」
「うん。いいよ、陸くん、目を閉じて」
『いーのかよ!そーちゃんちょろくね?!』
『ナギのときといい、直球ストレートなのがいいのか?』
チュッ
『終了〜!壮五お疲れさん!』
『本当にお疲れ様です』
『そーちゃんちょろすぎ!』
「僕の中の陸くんのイメージと合っていたから。いいコンテンツには相応の対価を支払わないと」
『分かります。ソウゴ、今夜はまじこな鑑賞会をしましょう』
「えっ……先週もしたよね」
『付き合わなくていいからなー。壮五、ひたすら見つめられてたけど、どうだった?』
「陸くんもアイドルなんだなあって……段々ファンのみなさんになったような気持ちになってきて、ときめきました。とってもかわいかったです」
「えー!かっこよくなかったですか!?てん……九条さんならこうやるかなって思ってやったんです!壮五さん、九条さんのファンって言ってたので」
「九条さんならもっと甘く口説いてくれそうじゃない?」
「なんでも言うこと聞いてくれると思います!」
『リク、その話たぶん長いから、そろそろ戻ってこような』


「壮五さんほんとに綺麗だった!あっ、唇の感触忘れちゃった!環ごめん!」
「へーき。俺もキスさせっし」
「今夜もっかいしてもらえよ。リクならいけるって」
「確かになー」
「ほんとですか?じゃあそうしようかな」
「なにそそのかされてるんですか。兄さんも軌道修正を諦めないで」
「壮五その辺しっかりしてそうで緩いからなー。納得したら多少自分に不利益があってもやっちまうっていうか」
「ソウゴもまた愛情深いですからね」
「じゃあそんな所で次は一織!意気込みは?」
「逢坂さんは年下に弱いようなので、付け入る隙はありそうです」
「行ってらっしゃい!えへへ、一織のおねだり、オレたちちゃんと見てるから。がんばってな!」
「改めてそう言われると嫌ですね。まあ、期待していてください」
「うん!」
「陸はほんと邪気ないよな。じゃあ一織の挑戦!行ってこい!」

おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。