キスおねだり可愛い選手権 5【TRIGGER編】


「八乙女さん、こんにちは!」
「おう。よろしくな」
「オレ、今日は本気で行きます!」
「楽しみにしてるぜ」
「はい!よろしくお願いします!」
『微笑ましいなー。ピシッと頭下げちゃって』
『楽屋挨拶みたいでかわいいね!俺も初めは緊張したなあ』
『七瀬さんのああいう素直で真っ直ぐなところ、楽は好きらしいですよ』
『2人で握手して笑い合って、いい雰囲気!スポーツマンシップにのっとったいい試合が見られそうだね!』
『スポーツかと言われると微妙ですけど……というか、七瀬さん、ソファに座ったきり無言になってしまいましたね』
『……で?って感じだよな……陸、大丈夫なのか?』
「あ、あのー、八乙女さん」
「何だ」
「すいませんっ!」
『あの人いきなり八乙女さんをソファに押し倒しましたけど!?』
『お、リクやるな。押し倒したっつうか体当たりで沈めた感じだけど……八乙女が受け止めてくれて助かったわ』
「えへへ、びっくりしましたか?」
『りっくん、いおりんが目すげー開けてんよ』
『九条氏は額を押さえています。頭痛ですか?まじ☆こなは頭痛にも効き目がありますよ』
「八乙女さん、オレと遊んでください」
『アイドリッシュセブンでは七瀬さんにどんな番組を見せているんですか?』
『メンバーの出演作や話題の映画、あとは六弥さんのアニメくらいしか……』
『なぜ2人でワタシを睨むんですか?!無実です!』
『ほらほら、こっちで遊ぶな。八乙女が陸の頭撫でてやって、微笑ましい光景じゃん。ちゃんと見ててやろうぜ』
「いいぜ。つっても、遊べるようなもの、この部屋にあんのか?」
『遊ぶってそういう意味じゃないでしょ。あのお兄さん、本当に22歳の元抱かれたい男1位か?』
「オレ、持ってきました!これです!」
「あやとり?……ああ、逢坂の回で四葉とやってたな」
『本当に遊ぶのかよ!』
『りっくん、ちょー上手くなってっから、がっくん負けると思う』
『あやとり勝負か。陸くん、どうやってキスをねだるんだろう。負けたら何かを盾にとって取引するのかな』
『そ、壮五くん、ちょっと物騒だね』
『あの人にそういう小細工は出来ないと思いますが……』
「あやとりなんて、小学生以来か?どうやってやるんだ」
「教えて欲しいですか?」
「ああ」
「じゃあ、キスしてくれたら、いいですよ!」
『人の胸の上であやとりを揺らして、ご主人様におねだりをする犬みたいですね』
『チキチキ、キスおねだり可愛いバトル、小悪魔アイドル決定戦だからね。小悪魔はさておき、趣旨は外れていない、七瀬さんらしい手だと思う』
『ああいう時のリク、耳としっぽが見えるよな』
『パピヨンのふさふさのやつな』
「なんだよ、卑怯なねだり方するなよ。直球で来い」
「え、えー……オレにあやとりを教えて欲しければ、キスをしてください!」
「言い方の問題じゃねえよ!」
「ええ?オレ、これしか考えてこなかったです……」
「あー、……じゃあ、あやとりするか。降りろよ」
「はい……っ、え?あれ?どどどうしよう!すいません、八乙女さんのシャツにあやとりが引っかかっちゃって……」
「はあ?すげえ絡まってんじゃねえか!あの短時間でどうやってここまで絡ませられんだよ!」
『どうですか。これが七瀬さんですよ』
『一織、それ誇れることじゃないからな』
『てんてん、疲れてんの?ため息すげー』
『呆れてる。色っぽい空気になりようがない、これじゃ、残り時間ももう……』
『あと15秒です。リクと八乙女氏を襲うToLOVEるにファンの女性もときめいている頃でしょう』
『とぅらゔる?ナギくんの国の言葉?』
『ある意味ではそうです。さあ、10、9……』
「と、取れない!八乙女さん、助けてください!」
『5、4……』
「こういう細かいの好きじゃねえんだよ、ハサミねえか!?ボタンくらい切って外しちまえば……」
『1、ゼロ!終了〜!タイムアップ!』

「ええ〜!?嘘、もう1回させて、三月!」
『オレに言ってもしょうがねえだろ。スタッフさんもダメだって。今ほどきにいってくれるみたいだから待ってろー』
『楽、七瀬さんのおねだりはどうだった?』
「なんかこう……ドッグテラピー?みたいな、癒し効果はあったな」
「ドキドキしなかったですか?」
「ドキドキはしなかった」
「えー!天……九条さんなら絶対してくれたのに!」
『そうですか?無碍にあしらわれて泣くはめになるのが関の山でしょう』
「一織今日当たりきつくない?自分がしばらく誰にもキスして貰えないから拗ねてるんだろ」
『どうしてそうなるんですか。事実を指摘しただけですよ。拗ねているのはあなたでしょう』
『喧嘩すんなー。それじゃ、陸も八乙女もお疲れ!スタッフさん、ほどいてくれてありがとうございます!2人とも、戻ってこいよ』
「おう。ありがとうございました。この部屋、暖房きいてて暑いな」
「ありがとうございました!オレとくっついてたからかもしれないです、すみません」
「あんな風に乗っかってくる奴、TRIGGERにはいねえから、新鮮だった。IDOLiSH7もいいグループだな」
「はい!」
『じゃあ次は十さんとオレ!行ってくるぜ!』
『成人同士の対決は今日初めてだね。龍のエロエロビーストな姿、期待してるよ』
『天、プレッシャーかけないで』
「なんだよ、自信持てよ。和泉兄はいまトップみたいだが、龍には敵わないって見せつけてやれ」
『楽もハードル上げないで!……はは、でも、がんばるよ。三月くん、よろしくお願いします』
『よろしくお願いします!』
『ミツと十さん並ぶとまたすげえ身長差。ファンの皆さん、うちのキュートと男気担当が十さんの色気に絆されるとこ、楽しみにしててくださいね。ほい、じゃ、十さんの挑戦です、っと』

おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。