キスおねだり可愛い選手権 6【一織編】


「こんにちはー!オレたち、IDOLiSH7です!」
「第5回!になりました、キスおねだり可愛い選手権。今回も張り切っていきましょー!」
「さっそく、本日キスをねだられるメンバーを決めるくじ引きを行います。七瀬さん、二階堂さん、逢坂さんは既にターゲット役を終えていますので、この箱の中には青、オレンジ、水色、黄色のボールが入っています」
「壮五、くじ引きよろしく!」
「はい。えーと……これにします。……青。一織くんが今回のターゲットですね」
「わかりました。ターゲットである私に、みなさんがキスをねだって、制限時間内に私からキスをさせたら1ポイント。キスの獲得に失敗したメンバーは全員、最後に罰ゲームとして自分から口説き文句を言いながらキスをし、その中で最もターゲットの琴線に触れた1人だけ1ポイント加算です。現在、トップは兄さんですね」
「ミツが1位で、2位がタマ、同率3位にリクとイチとソウ、6位が俺、ドベがナギ。だったよな?」
「ドベ、美しいワタシにふさわしくない言葉ですね」
「ミツの3.5ポイントに届きそうなのは、3ポイントのタマか。どうよ、キスできそうか?」
「1位はとりてーけど……いおりんとキスすんの?」
「嫌そうな顔しないでください、露骨ですね。私だってしたくてするわけじゃありませんよ」
「はは、思春期は大変だなー。ミツとソウは腹決まってるみたいだな。兄弟だけどいけんの?」
「おう!やるからには全力でやる!難攻不落そうな一織だけど、たまには甘やかしてもらってもいいと思うぜ。せっかくの機会だから今日はめいっぱいオレらで一織を可愛がるからな!」
「あの、兄さん、お手柔らかにお願いします」
「僕も以前から、一織くんには日頃のお礼を何かの形で伝えたかったんだ。がんばります」
「オレも!」
「大本命のリクも鼻息荒くしちゃって」
「オレ、一織にバカにされてから、恋愛ドラマたくさん見て勉強しました!」
「リクの回、イチがリードする側に回ってたもんな」
「そう言う大和さんはどうなんだよ」
「あー、お兄さんもほどほどに頑張るよ」
「やたら口数多いと思ったら、緊張してんの?」
「意外とそういうところありますよね、二階堂さん」
「トップバッターとかそういうの慣れてねえんだよ……酒飲んでいい?」
「だめです。期待していますよ、リーダー」
「はー……うちの高校生は強気で困るわ」
「そんじゃ早速いきますか!大和さん、一織!行ってこい!」
「では皆さん、また後で」

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