キスおねだり可愛い選手権 7【Re:vale編】
《リビング》
「結果発表ぉ〜!!」
「わーっ!!」
「リク、テンション高いなー」
「大和さんの部屋すごかったんですよ!さっきまでいっぱい遊んでたから、つい楽しくなっちゃって…!」
「ごめん、俺の部屋いまどうなってんの?」
「室内で流しそうめんをしたのは初めてでした」
「大和の部屋、緑の小物が多いから、インテリアにぴったりだなって思ったんだよね!もちろんRe:vale仕様で、ピンクと黄緑の電飾たっぷりつけたよ!」
「待ってる間、お腹すいちゃったらかわいそうだからね」
「そーちゃんのつゆが真っ赤だった…」
「君だって、そうめんに飽きたと言って、カップ麺を流していたじゃないか」
「たまに食べるとうまいんだよなー。あ、ちゃんとビニールシート敷いてやってたんで!大和さんファンの皆さん、ご安心ください」
「ミツキにソーメンは啜って食えと言われるので、困りました……」
「そういうもんなんだって。ナギだって、パスタをスプーンで巻くのは日本だけだって言ってたじゃんか」
「俺の安住の地はないのか……?」
「また僕の家に泊まりに来たら?」
「遠慮します」
「今度はオレたちがアイナナ寮に泊まっちゃおうかな!?そんじゃ、オレから結果発表するね!まずはみんな、たっぷりのキスをありがとう!男子高校生の唇、レモンの味がしたよ…!」
「環くんの唇はプリンの味だった。壮五くんって甘いの苦手じゃなかったっけ」
「いえ、クリーム系でなければ、甘いものも平気です。三月さんのパンケーキもおいしかったです…!」
「壮五ー、今の、その話じゃなくてセクハラだから」
「三月の唇も甘かったよ!ふかふかでおいしかった!」
「パンケーキがですよね!てことで今日の結果は、大和さんとナギが1ポイント、一織と環が2ポイント!そして、オレと陸と壮五が3ポイントです!」
「すごくない!?三月、シリーズ通してほぼキスコンプリートじゃん!快進撃が止まんないね〜!」
「千さんから3ポイント連取した壮五もすごいですよね…!壮五、千さんのキスどうだった?」
「え!?百さんの前でいいんでしょうか……」
「ん?そっか、オレ、壮五とキスしてないかも!壮五、シよっか…?」
「ええ!?えっ待ってください、心の準備が…!」
「心の準備をする時間なんて、いつだって無いものだよ。君だって、音楽をやっているんだから、わかるだろ」
「ゆ、ゆきさん……」
「ほら、壮五。可愛がってあげる。おいで」
「あ、あ、あ……」
「これ以上は壮五の顔が放送できなくなりそうなんで、あとは楽屋でやってください!で、百さん、時間内に3ポイント取れたオレと陸と壮五の豪華なご褒美って、なんですか?」
「ふふ、それはね……じゃーん!オレとユキの等身大抱き枕だよ〜!」
「うわっ」
「うわっなんて言うのはこの口かな、大和くん?」
「いや、枕に千さんのバスタオル巻き付けられたの思い出して……」
「二階堂さんの部屋にも置いてありましたよ。170cm超えの抱き枕が2つ」
「大和にはお部屋提供のお礼に1個ずつあげちゃう!」
「いらねえ……」
「ももりんとゆきりんは、やっぱ隣に並べなきゃダメ?そーちゃんもりっくんもベッドそんなでかくねーよ」
「じゃあ大きいベッドもプレゼントしようか?」
「百さんが言うとガチっぽいな。リク、今のうちに色々ねだっておきなさい」
「え?!えーと、TRIGGERの抱き枕も欲しいです!」
「うーん、カオルちゃんに交渉してみる!」
「陸くん、先輩相手に、他のアイドルの枕を欲しがるなんてタフだよね」
「一織が頭抱えちゃってるね!やっぱり一織もユキとモモちゃんの枕ほしいのかにゃ?もう特大ベッドとせっとで全員分買っちゃおうか!」
「えっ!これ、百さんたちのポケットマネーなんですか!?さすがに貰えないですよ!」
「ダーリンが海外ロケ行っちゃう間用に試しに作ってみたら余っちゃって…。微妙に表情も違う一点物だよ!」
「モモの納得のいく表情になるまで、何度も撮り直したんだよね。モモの抱き枕を持って海を越えたよ。向こうではお世話になりました」
「お粗末さまでした。片時も離れずに済んで嬉しかったよ〜!」
「この話、どんな反応が正解なんですか……。七瀬さん、羨ましそうな顔をしないで」
「でかいベッドねえ。ミツはそのままのベッドで足りるよな?」
「おー、オレのベッドはあんたのより広々してるよ、なんでだろうなあー。抱き枕は、おっさんの狭〜いベッドに置かせてもらうかな」
「待ってください、ミツキ、ヤマトはワタシとミツキの枕を抱くべきでは?神に連絡をとり、いい印刷所を紹介いただきましょう」
「いや、いらないって。俺らよりメッゾくんでしょ、そういうの似合うのは」
「俺とそーちゃんの抱き枕作んの?マネージャーが?」
「え?マネージャー、環と壮五さんの抱き枕欲しいんですか?」
「二階堂さんが話を広げるからややこしくなったじゃないですか」
「つーか壮五が静かだなと思ったら、千さんに抱き枕両腕に抱かされて記念撮影されてる……!」
「余った分、視聴者プレゼントにしようと思って。壮五くんの香りつき」
「ちょっと、そういう商法は事務所を通していただけますか」
「OK出てるよ。君んとこのマネージャーって、かなり体張らせるよね」
「私は聞いてないんですけど……」
「壮五、目ぐるぐる回ってっけど、大丈夫か……?」
「あー……スタッフさーん、Re:valeさんにもなんかお礼あるんでしたよね?」
「お、大和いいこと言う!オレたちへの豪華なご褒美って何かにゃ?ユキ、言ってやって〜!」
「任せて。それでは発表します。見事後輩たちを沢山照れさせた僕たちへのご褒美は……」
「きゃー!ドキドキしちゃう!オレたちへのご褒美は〜!?」
「ゲスト指名権」
「えっ!ゲストって、これで終わりじゃないんですか!?」
「王者決定前に、大番狂わせがなくっちゃ、面白くないだろ?」
「面白さのために体力を売り渡している気がするんですが……」
「せっかくここまでアイドルが出揃ったんだ。今話題の挑戦的な彼らも呼ばなきゃ」
「まさか……」
「最終回!王者と敗者が決定する回に、ゲストでŹOOĻの4人を呼びます!」
「ŹOOĻ!?」
「そうだな、最終回の敗者復活でŹOOĻへのおねだり、優勝者にはŹOOĻから甘い言葉でも囁いてもらおうか。刺激的な最終回になりそうだね」
「地獄見そうなんですけど……。棗ちゃんとか可愛いけど怖いからな、大怪我退場続出だろ」
「オレはトウマさんに会えるの楽しみです!悠にもお世話になったし……」
「環、また同級生とキスすることになるかもな!」
「ナギっちとみっきーがキスしてくれたら、いすみんとはキスしなくていいんだろ」
「環くんが最終回の受け手になった場合は、環くんにある程度のゲーム操作ができるよ」
「どゆこと?」
「暫定最下位の人にキスしないとか、首位の人に交渉してポイントを分けてもらうとかかな」
「……逢坂さんが早い段階で受け手を終えてくださって良かったです」
「あっ、違うんだ、反則を企んでいるわけじゃ……」
「まあ、酒が出た時点で反則なしっつーか、なんでもありな感じするけどな。御堂も来るのか、楽しみだなー!」
「不思議だよなあ。ミツと御堂、同い年で誕生日も近いのに」
「ナギ、やっぱオレらで大和さんの抱き枕作って、社長にプレゼントしようぜ。あとRe:valeと、TRIGGERと……」
「いいですね。ヤマトのご家族にもお送りしましょう。お礼に箱入りのメロンが届きそうですね」
「やめて!悪かった!黙っとくから!」
「でも今のところ、三月が7.5ポイント、壮五と陸が6ポイント、環が5ポイント、一織が4ポイント、大和が2.5ポイントでナギが-1ポイント……あと2回で環が1位になるのは難しいっぽいよね」
「大人しく悠くんとキスした方がいいかもね。男子高校生の初々しい戯れ、僕も楽しみにしているよ」
「ぜってーーやだ、次学校行くときいすみんになんか言われそーだし」
「でも環くん、僕とはキスしたあとも仕事してるじゃないか」
「そーちゃんはそーちゃんじゃん!友だちとキスすんのは違うんだっての!」
「わかるぜ環、オレもキスしたあと十さんと顔合わせんの気まずかったよ……」
「ミツ、メロメロだったもんな」
「まあ、なんか変な元気もらったし、あれはあれですげえ良かったけど!」
「僕も、八乙女さんに掴んでもらって、肩こりが治った気がします……」
「ワタシも、あのあと九条氏に鑑賞会をしていただき、まじこなの頭痛改善効果を検証しました」
「それ、六弥さんが鑑賞会用にブレンドしたハーブティーが効いただけだと思いますが……」
「IDOLiSH7とTRIGGER、そんな楽しいことしてるの?!いいなー!次はモモちゃんも呼んでよー!」
「今度、映画部でも劇場版を観ようかって話してるよ。楽くんが興味あるんだって」
「Oh!八乙女氏……!ぜひコラボカフェにまたご同行いただきたいです……!」
「あいつ甘いの好きじゃないだろ。九条誘えば?」
「それならオレも行きたい!」
「ちょっと、番組収録中にプライベートの予定を立てないでください。……さて、キスおねだり可愛い選手権も残すところあと3回、兄さんと六弥さんと四葉さんの回のみとなりました」
「6回やったけど、今回の寮でって新鮮だったし、シチュエーション変えてやるのもありかもな!」
「それならオレ、みんなで遊園地行きたいな!」
「僕も遊園地に行きたいです。前に九条さんと陸くんと、仕事で下見に行ったとき、すごく楽しかったので。みんなで行くのも楽しそうだ」
「はは、スタッフさん、こういう感じなんで、現場探しよろしくおねがいします。そんじゃ、今日はこの辺で……」