キスおねだり可愛い選手権 7【Re:vale編】
《???の部屋》
「やっほー!Re:valeです!お久しぶりのキスおねだり可愛い選手権、みんな見てくれてるかにゃ?」
「Re:valeのユキだよ。今日はここ、小鳥遊事務所のIDOLiSH7寮からお届けします」
「あ、びっくりしても再生は止めないで!大丈夫、ちゃんとアイナナの番組だよ!IDOLiSH7の七人も、みんな出るから安心してね!」
「僕らはゲストで呼ばれただけなんだけど、なぜかオープニングから出ずっぱりの重労働させられてるっていう。ここのスタッフ、人遣い荒いよね」
「違う違う!スタッフさん、むしろオレたちのわがまま聞いてくれた側だから!ほらオレたち先輩でしょ?先輩が後輩にキスさせたらパワハラになっちゃうじゃん!ってことで、司会もオレたちがジャックしちゃったってわけ!」
「でも、キスはするんだよね。僕と環くんとか、キスしていいの?僕が高校生なら環くんまだハイハイしてる時期だよ」
「環何歳までハイハイしてる設定なの?!てことで!今日は特別企画!Re:valeのキスを奪えかくれんぼ〜!」
「イエーイ」
「ルールを説明するよ。ここ、アイドリッシュセブンの寮で、オレとユキが至るところにバンバン!隠れます!」
「主にみんなの嫌がりそうなところに隠れるよ」
「意外そうなところの間違いだよね、ユキ!そんなオレたちに出会ってしまったら、アイドリッシュセブンのみんなは必ずキスをねだらなくてはいけません!」
「未成年に義務的にキスをおねだりされるなんて、ドキドキするよね」
「そのドキドキは恋の方かな?スリルの方かな?オレからも早速ユキにオネダリしちゃう!ユキー!ファンサして!」
「キスじゃないんかい」
「ユキにキスなんかされたら倒れちゃうよ…」
「いいじゃない。このままもうここで2人で寝ちゃおうか」
「至近距離のユキ、太陽みたいで、眠れないよ……」
「あーもー!あんたら進める気あります?!こんにちは!IDOLiSH7の二階堂大和です!」
「あ、大和くん。寝癖ついてるよ。先輩の僕が直してあげる」
「恩着せがましい言い方しますよね……はあ、なんでこんなことになったんだ……」
「大和!おはよう、よく眠れた?」
「朝の五時なんですけど…もうカメラ入ってるの正気ですか?しかも俺の部屋に」
「まずはリーダーの大和に挨拶しようと思って!」
「この部屋、物少なくて、スタッフさんも集まりやすかったんだよね」
「それはどうも……で、見慣れたスタッフ居るんですけど、アレですか?」
「そうそう。キス、おねだり、可愛い、選手権」
「耳元で囁くな!人のベッドに勝手に乗るし!百さん止めてくださいよ!」
「後輩に愛されてるダーリンもまた良いものですぞ〜」
「スタッフさん誰かミツ起こしてきてください……ひとりじゃ手に負えない……」
「まあそう言わないで。今回はそういうルールなんだ」
「ユキの言う通り!今回アイドリッシュセブンのみんなには、ずばり!愛され後輩ポイントバトル、Re:valeのキスを奪えかくれんぼ!に挑戦してもらいます!」
「僕らがこの寮のいろんな場所に隠れるから、僕らに出会ったらどこだろうとスタート。2分以内に僕らにキスをおねだりしてね。制限時間1時間のうち、挑戦できるのは3回まで、キスが成功する度にポイントが加算されるよ」
「最大3ポイントってわけ!あと、時間内に3ポイント獲得したメンバーには豪華賞品があります!大和ー、キュートな顔して!それじゃ編集さん眉間のシワ消し大変になっちゃうから!照れた顔もイケメンだけど!」
「ちなみに、僕らのどちらかに一度オネダリしたあとは、もう1人に会うまで君たちの方からオネダリすることはできないよ。連続して同じ相手には挑戦できないから、沢山歩き回って僕らを探してね」
「ってことはオレとユキは一緒にいちゃダメってこと?ダーリン、モモちゃん寂しいよ!」
「僕もダメそう……この寮、階段多いんだよね。あんまり移動したくないな……大和くん、その自動で動くやつ貸してくれる?」
「うちの武蔵をセグウェイ代わりに使おうとするのやめてもらえます?」
「冗談だって。怒った顔も凛々しいね」
「……ッ!さっきから何なんですか!?」
「せっかくゲストに呼んでもらったんだから、オレたちRe:valeからも何かしたいじゃん?てことで口説いてんの!それで後輩が照れた分だけ、あとでスタッフさんから豪華なお礼が貰えるんだよね!」
「高級黒毛和牛かな。今夜はご馳走だね、僕がんばっちゃう」
「ユキの手料理なんて、それだけでご馳走だよ〜!でもそれじゃユキ食べられるものないよね……。もう菜園作っちゃう?」
「関東平野に畑買おうか、1100ヘクタールくらい。僕らがおじいちゃんになったら、Re:vale農園で暮らそう」
「ダーリンってばスケールも器も大きい!イケメン!」
「ありがと」
「もう十分お腹いっぱいなんですけど……」
「大和さん?おはようございます!もう起き……ってうわ!?Re:vale!?」
「陸ー!おはよ!起こしちゃった?」
「あ、いえ、元々早く起きてファンのみんなにもらった手紙読む日だったんです……あっ、おはようございます!」
「スタッフにまであいさつしていい子だね。起き抜けからげきおこぷ〜んぷん丸の大和くんとは大違い」
「似合わない古い言葉で煽るのやめてもらえます?頬もつつくな。あ、イチ、ソウ、来なくていいから部屋に帰って施錠して一日静かに過ごしなさい」
「いえそんな!Re:valeさんがいらしてるのに……おはようございます。一織くんはもう起きていたみたいだけど、知ってたの?」
「今日は何か起きそうな気がしたというだけです。虫の知らせで早起きすることもありますよ。おはようございます」
「残念。寝起きのかわいい一織くん、見損ねちゃった」
「一織の寝起き、かっこよくないけどかわいいですよ!」
「あなたは寝汚いですよね。夢の中で大好きなお兄さんにベタベタ甘えて幸せそうな顔の写真、私のスマートフォンにありますよ」
「一織も三月にベタベタじゃん!」
「あなたと一緒にしないでください!私と兄さんの関係はもっとさらっとしています!」
「うーん、ウェットなオレの心にも響いちゃう会話……。このままじゃ大和の部屋に入り切らなくなっちゃいそうだね。あとユキが大和のベッドで寝ちゃいそう!リビング行こ!」
「人のベッドで寝ないでください……リビングでもなんでもどうぞ。じゃ、俺は二度寝するんで……」
「大和くん、そんなに僕と寝たいんだ。2人きりになりたい?可愛いところあるじゃない」
「あーもー!俺も行きます!あんたも起きろよ!」
「僕を起こしたかったらキス1回だよ」
「あんたがねだってどうすんだよ!」