キスおねだり可愛い選手権 7【Re:vale編】
《廊下》
「シッ。スタッフのみなさん、お静かに。耳をすまして。……ミツキの部屋から耳慣れない足音がします。気づかれないうちに移動を……」
「ナーギっ!ナギだけ別のゲームしてるのかにゃ?オレ、そういうの燃えちゃうんだよね」
「……貴方には出会いたくなかったです」
「にゃは、オレを口説いてみてよ。ナギみたいな美人に口説かれたら一生の自慢だよ!」
「そういった文句は、いつも貴方の隣にいる美しい人にお伝えになっては?ワタシはワタシの愛するここなと約束がありますので、お先に失礼します」
「ちょっとちょっと!今度一緒にコラボカフェ行こうよ!ほら、オレのこと口説く気になんない?」
「ミスターモモはおねだりがお上手ですね。そのような愛らしさで多くの女性を射止めているのでしょう。とてもよいことです」
「え?あ、ありがとう?」
「これからもぜひ女性をターゲットに頑張ってください。では」
「ナギってばイケメン!モモちゃんにキス……ちょっとちょっとちょっと!オレの方からキスねだりそうになっちゃったよ!?どういうこと!?」
「キスしたくないです」
「素直に言われた……。分かった、なら、頬にしてあげる。これなら挨拶だろ?」
「随分甘いのですね」
「ナギにはいろいろお世話にもなったしね!家族と離れて日本で暮らすの、きっと不安もあったでしょ?たまには誰かがねぎらわなきゃ。ほら、ほっぺ出しな」
チュッ
「じゃ、次はダーリンにおねだりしてね!」
「……善処します」
「それはジャパニーズ断り文句だね!?」
ナギ 1pt(挑戦権残り2回)